凍花(斉木香津)感想

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作品紹介

2008年にデビューしている、比較的新しい作家である斉木香津。

そんな著者の第二作目にあたるのが『凍花』だ。

家族間で起きたある事件を追っていくミステリー作品となっている。

感想(少しネタバレあり)

三女柚香の姉に対する感情の変化が実に人間らしくリアルであり、それがこの作品を「実際に起こりうるかも知れない家庭問題」を描いた作品として成り立たせていると感じた。

本作は割と他の人間がしっかりしていたので、最終的に悲しいながらも前向きなストーリーになったが、周りの人間がそろいも揃ってダークサイドに堕ちていたら……という点が想像するに易い。この辺りが上手い。

正直なところミステリとしては物足りないが、幅広い層に受け入れられる作風であると思う。個人的にはなかなか面白く読めたので、その他の読んでみたい。

それにしても……

人の本心なんて分からないよな、うん。会話って大事ね。

やまぐろ
システムエンジニア
SESで業務アプリケーション開発、エンドユーザ向け機能などの開発に携わっている文系(経営学)卒エンジニア。
当サイトでは読書記録を残したり、ガジェットのレビューをしたりしています。
たまにエンジニアっぽい記事を書いたりすることも。
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