隻眼の少女(麻耶雄嵩)感想

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取っ付きやすさ:
トリック:
ストーリー:

麻耶雄嵩著『隻眼の少女』を読了。

刊行がスマホが流行り始めた2010年の作品と言うこともあり、表紙が結構近代的で(な気がする)、割と取っつきやすそうなイメージを持っていたが、期待通り読みやすい作品だった。

2010は自分はまだ大学生。年取ったなあ。

書籍情報

           
タイトル隻眼の少女
著者麻耶 雄嵩
出版社文藝春秋
発売日2013年03月08日頃
商品説明自殺する場所を求め寒村の温泉宿を訪れた大学生の種田静馬は、村の伝説の地で起こった少女の首切り事件に遭遇する。被害者は古から村を支配するスガル様の後継者で、九年後に起こると予言される大難事に備えるべく修行をしていた。犯人の罠により殺人犯と疑われた静馬を見事な推理で救った水干姿の十八歳の隻眼の少女の名は御陵みかげ。名探偵であった亡き母、御陵みかげの遺児で、母の名を継ぐべく、元刑事の父の手ほどきで各地で探偵としての修養を積んでいた最中だった。静馬は助手見習いとして、みかげと共に被害者の琴折屋敷へ向かうが、そこでは第二第三の殺人が待ち受けていた。三つ児の三姉妹、そして父を失いながらも難事件を解決したみかげ。だが、18年後に同じ現場で18年前を再現するような悪夢が……。絶品の超絶本格ミステリー。第64回日本推理作家協会賞、第11回本格ミステリ大賞をダブル受賞。
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目次

作品紹介

2011年度に日本推理作家協会賞と本格ミステリ大賞をダブル受賞している作品。

やっぱり時代が新しめだからか、けっこう登場人物のキャラクター性が強く、特に探偵役である御陵みかげはインパクト大で覚えやすい。

観光当時、時代的にかなりラノベが流行っていた時代だったので、その流れを組んで美少女探偵というキャラクタを生み出したのかも。知らんけど。

感想(少しネタバレあり)

先に書いてしまったけれど、とにかくキャラクタの個性が強い作品。このキャラクタを好きになれるかどうかでだいぶ作品の評価が変わってくるのではないかと思う。探偵役に若い女の子を使ったのは近代的というかなんというか。

加えて文体も比較的柔らかいため、ミステリを手に取ったことの無い人の入り口には持ってこいなのではと感じた。

ミステリとしては、好きな人間から見ればあれこれ気になる所があったりはしたのは事実としてあるが、ストーリーは面白いし、ラストの展開にしてもそこまでの物語を楽しめている人にとってはなかなか衝撃的。満足感はあると思う。

また、見どころの一つとして、ある人物が非常に心に響く罵倒を言い放ってくれるという点を挙げておく。いや挙げない方が良いのか?まあいっか。

個人的には結構刺さる(?)作品だった。

やまぐろ
システムエンジニア
SESで業務アプリケーション開発、エンドユーザ向け機能などの開発に携わっている文系(経営学)卒エンジニア。
当サイトでは読書記録を残したり、ガジェットのレビューをしたりしています。
たまにエンジニアっぽい記事を書いたりすることも。
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