封印再度(森博嗣)感想

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取っ付きやすさ:
トリック:
ストーリー:

書籍情報

           
タイトル封印再度
著者森 博嗣
出版社講談社
発売日2000年03月
商品説明不可解な死と家宝の関係は? 「天地の瓢」「無我の匣」。香山家に伝わる2つの宝と死の秘密とは 50年前、日本画家・香山風采(ふうさい)は息子・林水(りんすい)に家宝「天地の瓢(こひょう)」と「無我の匣」を残して密室の中で謎の死をとげた。不思議な言い伝えのある家宝と風采の死の秘密は、現在にいたるまで誰にも解かれていない。そして今度は、林水が死体となって発見された。2つの死と家宝の謎に人気の犀川・西之園コンビが迫る。 第1章 鍵は壺のなかに 〈Searching for the Bull〉 第2章 壺は密室のなかに 〈Discovering the Footprints〉 第3章 密室は闇のなかに 〈Perceiving the Bull〉 第4章 闇は記憶のなかに 〈Catching the Bull〉 第5章 記憶は彩りのなかに 〈Taming the Bull〉
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大学助教授の犀川と学生の萌絵が事件の真相に迫る通称S&Mシリーズの5作目。封印再度(英語表記はwho inside)というなんだかマキシマムザホルモンみたいな言葉遊びをしているタイトルだが、蓋を開けてみれば本格ミステリ。満足感の高い密室が味わえた。

 一部都合が良すぎると感じる部分(純粋すぎるにしても、こんな冷静になれる子どもはいないだろう……)もあったものの、メイントリックは良く出来ていて面白いし、作中のドラマも面白い。風習ネタが好きな自分にはストライク。表題も作品を読み終えてみると、日本語表記、英語表記共に納得。プロ作家の文章力すげえってなるし、ストーリー構成すげえってなる。

娯楽としての満足度が高く、個人的には高く評価したい一冊。

やまぐろ
システムエンジニア
SESで業務アプリケーション開発、エンドユーザ向け機能などの開発に携わっている文系(経営学)卒エンジニア。
当サイトでは読書記録を残したり、ガジェットのレビューをしたりしています。
たまにエンジニアっぽい記事を書いたりすることも。
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