Amazon LightSailでのブログ運用って実際どうなの?

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このブログはAWSの(仮想専用サーバー)であるLightSailってサービスを利用して、そこにWordpressを乗っけて運用している。

結構こういった個人ブログではロリポップだったり、エックスサーバーだったり、最近だとConoHa WINGだったりのレンタルサーバーにwordpressを乗せるのが主流だったりするけど、自分はそれらではなくLightSailで一年間運用してきた。

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恐らくだいぶマイノリティな環境で動かしている訳だけど、実際どの辺がいいの?ってのは使ってみた人間にしか分からないと思うので、一年間経った記念としてここで語っていく。

目次

まず前提

自分は10年ほど前にロリポップの安いプラン×Wordpressで初めのブログを構築して、その後アクセス数の増加に伴いエックスサーバーに移行している。

いずれのレンタルサーバーでも特に何かに困ったことはないし、なんならエックスサーバーに移行した時は余りのパフォーマンス向上に感動したのを覚えている。ちなみにロリポップから移行したのは、単純に当時エックスサーバーが流行っていたのと、移行作業をやってみたかったから。

学生の有り余る時間をこういう事で埋めていたんだと思う。大学で親しかった人間が何故か留年が多かったせいで暇な時間がずれたのが要因だった気がする。

てなわけで、ブログ運用自体は初めてじゃないよっていうのが前提事項になる。

LightSailのいいところ

圧倒的安さ

LightSailはスペックによって価格が変わるシステムになっていて、最低スペックだと$3.5/月となる。

これを日本円に換算すると、¥500くらいとなる。安い!※$1=¥120換算

その辺のサブスクより全然安いので、運用コストをなるべく下げたい人については選択肢になると思う。

なお、価格帯的にはロリポップのスタンダードプラン(¥450)、同じくハイスピードプラン(¥550)と近い価格帯になる。

思ったより安定している

サーバーの価格はスペックによって決まるので、当然の事ながら同じLightSailでも上の価格帯の方が安定性は高い。

今回はその中でも一番安いプランで契約した訳だけど、正直なところここ一年を思い返してみても「あれ?なんか重くね?」みたいな事はなかった。

もちろんPVが現段階だと少ないってのも要因としてはあるけれど、逆に言えばそこまでPVがないのであれば一番安いプランで何も困ることはない。

個人ブログ以外でも、PVがそこまで大きくならないであろう中小企業のホームページとかであれば全然実用に耐えうる範疇だと思う。

ブラウザからコンソール開いて操作できる

そもそもコンソールが利用できた方が嬉しいブロガーはごく一部な気はするが、何処にいてもコンソールにアクセスできてディレクトリ操作出来るのが魅力的だったりする。

最近の事例だと、このブログはGoogleアドセンスが最近導入されており、その時の必要ファイルであるads.txtについてはコンソールからviコマンドでファイル作る事で対応したりしている。

FFFTPだったりWin SCPだったりで接続できるようにした方が操作しやすいだろって言う意見もあるだろうけど、正直環境設定が面倒だったりするので、この辺をその場しのぎでちょいと操作できるのは手軽で良い。

信頼性が高い

AWSは数あるクラウドサーバーの中でも世界トップシェアとなっている。

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LightSailはこのAWSがベースにあるVPSなので、信頼性は高いと言っていいと思う。

AWSのサービスでは取っつきやすいほう

AWSは正直ビビるくらい色んな事が出来る反面、余りのサービスの多さゆえエンジニアでも引くくらい取っつき辛かったりする。

そのあたりはAmazonサイドも分かっていて、その結果初心者でもある程度触りやすいように作られたのがLightSailになる。

主に良く利用されるサービスのパッケージ化と、AWSのややこしい料金体系を分かりやすくしたのがLightSailのメリットになる。

AWSの導入としては良い。ただ、ブログ作るならレンタルサーバー借りた方が間違いなく簡単ではある。

LightSailの悪いところ

どう考えてもレンタルサーバー借りるよりは難易度が高い

仕方のないところだったりはするけれど、どんなに分かりやすくしたとは言え、良くあるレンタルサーバー借りてWordpress置くよりは導入ハードルは高くなる。

これは公式ドキュメントがクソ読みづらかったり、そもそもLightSailでブログ運用するのがマイノリティなため情報が他の方法と比べて少なかったりするのが要因になっている。

なので、気軽にブログ運用を初めたい人には絶対にお勧めできない選択肢になる。

ランニングコストが可変になる

いくら安いとは言え、その時その時の為替レートによってランニングコストが可変になるし、その月のデータ転送量が一定を越えると追加課金となったりするので、ランニングコストの管理がし辛くなる。

最も転送量についてはアクセスの少ない個人ブログ程度であればまず閾値を超えることはないけれども、やはり万が一越えてしまった場合の不安は残る。

なので、最終的にアクセスが大きくなれば、同じくLightSailの容量が大きいプランに移行したり、定額のレンタルサーバーに移行したりが発生する可能性がある。

何にせよ、運用管理が面倒な人に取っては不向きな選択肢になってしまう。

まとめ

ここまでのメリット、デメリットをざっくりまとめる。

  • 安くて安定、信頼性も高い
  • 導入も面倒、管理も面倒

面倒なことがある程度許容できて、コスパに拘りたい人に取ってはLightSail×Wordpressでのブログ運用は選択肢になると思う。あんまいなそうだけど。

最後に

ブログやりたいだけなら素直にConoHa WINGとかにした方が良い。人気なものにはやっぱり理由があるし、説得力があるよね。

やまぐろ
システムエンジニア
SESで業務アプリケーション開発、エンドユーザ向け機能などの開発に携わっている文系(経営学)卒エンジニア。
当サイトでは読書記録を残したり、ガジェットのレビューをしたりしています。
たまにエンジニアっぽい記事を書いたりすることも。
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